【終了】『ファミ箏の模範演奏会』

2020年4月13日

先日、無事『ファミ箏の模範演奏会』終了いたしました。ご来場いただいたお客様、どうもありがとうございました!

今回はお正月に人気のあるバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ」に出演できたことを活かし新規層を狙いたい目的と、もう一つはずっとやりたかった従来の邦楽作品も聴いてもらうチャンスと位置づけてコンサートを作っていきました。
一番タイミングとして狙いたかったのは1/6の放映に併せてコンサート告知だったのですが、なかなか余裕もなく、なんとか半年以内に開催ということで5/1にホールを押さえられてよかったです。
バタバタと準備が後手になり色々手抜かりもあるのですが、メンバーの皆に支えられて本番をこなせました。ありがとうございます。最後の最後に本当にいきなり無茶振りでアンコールもやってすみません、超楽しかったです。

普段よりお世話になっているゼンオンさんと、温泉同好会からもお花をいただけてまさに花を添えていただきました。

親子席のアイデアはかなり好感触で、子供が興味を持っているとか子供も連れていきたいとかそういう需要にハマり特に昼は小学生くらいのお子様がけっこう見受けられました。反面、小学生くらいだとネットで情報を得る手段を持ち得てないのでダイレクトにTVを見て興味を持っていてもコンサートの情報を知らせるのが難しいなと思いました。鑑賞教室等でつながりのある小学校にはチラシを送付したり出来るのですが会場に近い地域にはつながりが現状なく…手詰まり。電話や足を使って地道に学校にチラシを送るとかできればよかったのですが時間的余裕もなく…自分も自分で子供がまだ2歳で手間暇かけなくてはならず。潜在的需要を掘り起こせる余地があっただろうと思ってます。

オリジナルをやっているわけではないのでファミ箏のコンテンツ力というのはプログラムに頼るところが大きいのですが、それでもテレビ出演などしたおかげで「ファミ箏がやることなら面白いだろう」という期待感で来ていただいたお客様も多かったと思います。
コンサートの構成として
第1部ポップスアレンジ中心
第2部既存の箏曲作品
第3部いつものファミ箏、ゲーム音楽
という形にしたのですが、特に第2部は楽器を実際にやってない方は聴く機会がほとんどないですね。でも実際にやっている人達は面白い曲だと思っている、要は元々の箏曲のコンテンツ力はあるということで、どうしたら聴かせられるかという部分で一つ壁を越えられたかなと思いました。客席に来て聴いてもらえば面白いと思ってもらえる曲であることを、何より自分自身が箏曲のコンテンツ力を信じているのです。

自分は言わずもがなビデオゲーム好きでありますが、任天堂の企業姿勢として常に新規層獲得、弱年齢層掘り起こしを意識しているように思っていてそういう意識を箏曲においてもやっていくべしと思ってます。世の中には面白いことは多々ある、その中で箏が面白い、やってみたいと思わせることが大事なんです。三味線、尺八も然り。そしてやってみたいと思った時にやれる環境があること。
今年度、自分が講師をしている墨田川高校の邦楽部は8名も部員が入ってくれましたが、なぜ入ったのか尋ねると「小学校の授業で体験し面白かったからずっとやりたいと思ってた(けど部活がなかった)」という子がチラホラおりました。これは大変もったいないことだと思ってまして、吹奏楽部ほどではなくてもクラブ活動、部活動として普及率を上げていくことが一番大事だなと思っています。働き方改革もあり部活動の有り様も変化していき時間帯としては縮小方向ですが、何にせよ変化が起きてるというのはチャンスでもあるわけで、変化のスキをつき和楽器の部活動活性化を狙いたいですね。

とにかくファミ箏としてまた新しいチャレンジをしたわけですが、コンサートそのものは客席からも熱いエネルギーを受け取ったし、こちらもおかげで最後までエネルギーを掘り絞り昼夜公演が出来ました。リジェネ状態です。
ともに走り抜けたファミ箏メンバーと谷富さん、公演を支えていただいた裏方の箏屋さん、調絃係さん、橋本くん、カメラマンナイスガイユタカさん、表周りとパンフ印刷やらチケット販売やら面倒なことをやってもらっただよタンと当日のエアデールくんとスタッフさん、昼夜来ていただいたお客様。そして何より家族のおかげで令和を無事迎えられました。

ありがとうございました!